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「春の彩り」

ゆるふわ写真家むらいさち

みなさんこんにちは、ゆるふわ写真家のむらいさちです。

前回に続き、世羅高原農場で撮影した写真をお見せしながら、僕がこの場所に魅了されている理由をお伝えできればと思っています。 前回はしだれ桜のお話をさせていただきましたが、春の世羅高原農場はとても賑やか。

この季節から秋まで、いろいろなお花が咲き続け、僕らを楽しませてくれます。
世羅高原に住みたい・・・と思うほど。願わくば一年ゆっくりとお花を追いかけてみたいものです。

今回は、ネモフィラと芝桜が美しい「花夢の里」と、やっぱり「世羅高原農場」といえばチューリップですよね。こちらをご紹介したいと思います。

「花夢の里」

青い空に溶けていくネモフィラの丘、パッチワークのようでカラフルで美しい芝桜と、春の「花夢の里」はいろどりに溢れます。西日本最大級の広さの丘に、45万株の芝桜と100万本のネモフィラが咲き広がり、春を届けてくれます。

※特別に許可をいただきドローンにて撮影しています

空から見ると、より芝桜の美しさが伝わりますね。まさにパッチワークの丘。毎年変わるデザインも楽しみです。近くで見ると、その名の通り桜のようでとてもかわいいお花です。その美しさに全体に目を奪われがちですが、ぜひ近くでも見てみてくださいね。

そして同じ敷地内には、100万本のネモフィラの丘があります。「花夢の里」は見晴らしの良い山の上にあるので、背景が空にできるのも魅力のひとつだと思います。そして世羅高原の山並みを見ているだけでも癒されますね。

もともと青が好きなので、どうしてもネモフィラに力が入りがちですが(笑)、このように空に抜ける気持ちの良い写真が撮れます。僕は自分が感じた気持ちを写真で表現したいと思っています。写真から感じとっていただければ幸いです。

ネモフィラの魅力は近くで撮影してもとてもかわいいこと。
園内には青いネモフィラの他に、白のネモフィラや黄色のリムナンテスも咲いているので、それをじっと撮影するのも、なんとも楽しく幸せな時間なのです。

たぶん、一日ここにいられます(笑)。ゆるふわがたくさんの「花夢の里」は毎年植え方も変わるし、進化しているのでそれを感じられるのがとてもうれしいです。
ここでは6月になると、「あじさいとタチアオイの丘」が見られたり、8月にはあさがおとコキアの「ヘブンリーブル―の丘」にも変わるので、年間を通していろいろなお花を楽しむことができます。 まずは、ブルーとピンクに囲まれてみてくださいね

「世羅高原農場のチューリップ」

創業45年、花観光農園を始めて30年という今年。そのスタートを切ったのがチューリップです。広大な敷地に200品種、75万本のチューリップが植えられています。

どうやって数えたのか?と思うほど(笑)、どこまでも広大なチューリップの景色が広がります。この場所に10年以上通っていますが、毎年いろいろ趣向をこらした演出をしてくれるので飽きることなく、「また行こう」となります。

空から見た「世羅高原農場」。これでも全部入りきりませんでした・・・。※特別な許可をいただき、ドローンにて撮影しています

正直、チューリップの写真はほんとうにたくさんあり、お見せしたいものばかりです。
「世羅高原農場」のチューリップの特徴は、とにかく広大なところです。僕は撮影するときには、それを意識して撮影しています。アップの写真も美しいのですが、それは世羅でなくても撮影できるので、この農園の特徴が出るようにしています。

そして何よりこの場所の特徴は、山の中にあるので人工物が背景に入らないことです。なので、思いっきり広角レンズで気持ちの良い場所を切り取ります。

自分で写真を見ていても癒されてしまいます(笑)。これだけの球根を植えるのは大変ですよね・・・。秋に手作業で植えるそうです。僕らは一番美しい瞬間を見せてもらっていますが、その裏には農園の皆様の努力があることを忘れたくないと思いますし、そう思うと目の前に咲いているチューリップもさらに愛おしく思えます♪
僕は写真家なので、その気持ちを写真でお返しできたらと思い、いつも撮影しています。

撮影で一息ついたら、毎回の楽しみ、「世羅バーガー」を必ず食べます。このハンバーガーもお花同様、毎年進化をしていて美味しくなっています。食事のあと、花カフェで満開のチューリップを見ながら飲むお茶は、最高に気持ちが良いですよ。

もちろん、チューリップは寄って撮ってもきれいなお花。畑が広すぎてどこを撮ったらよいかいつも迷いますが・・・(笑)。

開園や閉園間近の時間帯は、光が遮光になるドラマチックな時間帯。ぜひ、そんな時間帯も狙ってみてください。人も少なくなるので、いつもと違う雰囲気の写真が撮れますよ。

2024年もこの景色に会いに、世羅を訪れます。もちろん来年も・・・。
毎年通っても、花の植え方、場所、花絵などなど、僕らを飽きさせないような趣向が凝らされています。なので、毎年農場のゲートをくぐるときには、わくわくでいっぱいです。
そしてその時感じた素直な感動を写真で残したいです。ぜひ、「花夢の里」「世羅高原農場」に足を運んでみてください。
素晴らしさは、写真を見てもらえば十分伝わることでしょう。

世羅高原農場のキャッチフレーズ『花はみんなをしあわせにする』、まさにその通りです。スタッフの皆さんが、お客さんを幸せにしてくれているのだと思います。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、「せらふじ園」について書かせていただきます。

ゆるふわ写真家 むらいさち

沖縄県座間味村でのダイビングガイドを経て、写真の世界へ。
ダイビング雑誌のカメラマンを経て、独立。 現在は、水中から風景、お花などを中心に地球全体をフィールドに活動している。
独特の、明るく優しい「ゆるふわ」な作風で作品を発表し続けている。

2024年には、水中写真展「FantaSea」を、東京・札幌・大阪にて開催する。
東京:5月17日~23日(FUJIFILM
SQUARE)、札幌:7月12日~17日、大阪:8月30日~9月5日共にFUJIFILMフォトサロン。
同時に、自身写真家20周年を記念した水中写真集「FantaSea」も発売。
沖縄県座間味村観光大使。 むらいさちのふんわりフォトサロン主宰。